農薬について考えること 減農薬稲作編



収穫の一コマ、コンバインから凄い粉塵があがります。
農家はこのようなホコリをまともに吸い込みます。
乾燥調整や籾摺りはまだまだひどい粉塵です。
もし農薬をいっぱい浴びた籾殻ならどうでしょう。
残留農薬は消費者が口にするだけでは有りません。
農家は一番残留農薬や農薬の直接被害を受けています。


私は、健康に生きていきたいから農業を選びました。
農薬の被害は、農業者が一番多いはず。好き好んで
高い経費をつぎ込んで農薬を撒く農家はありません。
でも農家が何とか生活を守る為、最小限度の農薬を
使用するのは当然ですよね。
では最小限度の農薬について一緒に考えて見ましょう。

回数 何の為に薬を散布するのか? 薬品名 長尾農園 長尾農園の対処法 一般的に使用
される物
@ 春、種籾を準備、種子消毒をします。
(立枯病、紋枯病、ばか苗病)
スポルタックス 一部使用
(採種用)
EM菌・湯温消毒
A さて苗が大きくなりました。病気の予防に消毒しましょう。
(上と同じ、苗いもち)
ベンレート なし 木酢液・EM菌
B もうすぐ田植です。田んぼを均しましょう、田植までに草が
生えるといやなので一度初期の除草剤を撒いておきましょう
モーダウン
ユニハーブ
なし 2回代掻き
深水管理
C 田植の時苗が小さいので虫にやられます。殺虫剤を撒きましょう。(稲泥おい虫、稲ゾウムシ) オンコル
劇薬
なし 田植時の木酢液
(展着剤使用ダイン)
D 苗もしっかり根付いてきました。そろそろ、草も見え始めました。
草が大きくなると薬が効かないので中期の除草剤を撒きましょう。(もしくは一発剤)
マメット(シメトリン系)

リボルバー(一発)
切り札(一発)
一発剤
使用
リボルバー

E さて梅雨時期はじめじめして稲にカビ(いもち病)が出てきます。その前に予防薬を撒きましょう。 オリゼメート なし EM菌
F 予防薬で効かないときは、粉の薬を撒きましょう。 パダン なし 木酢液
G 稲の株も大きくなったので最後の除草剤を撒き成長を一度止めます。 MCP なし 最終まで生育を
抑えません。
H さてもうすぐ稲の穂が出てきます。もう一度、カビの胞子が籾に付かないよう消毒しましょう。 カスラブサイド なし 木酢液
I 穂が出揃いました。カメムシが穂の中の汁を吸いに来ます
畦にも田んぼの中にもカメムシを殺す薬を撒きましょう。
エルサンバッサ なし 木酢液
J 稲刈りまで念のためもう一回、カビの消毒とカメムシの殺虫剤が
混ざった薬があります。刈り取り2週間前までに撒いてください。
カスラブスミバッサ なし 追肥などの工夫により
病害虫の強い稲作り
農薬の画像が少し有ります。見たい方はここをクリックしてください。

「これで無事に秋の収穫がありますよ」といった感じで栽培暦が作成されています。
これだけの薬を使っていると非常にやばいように思いますが
実際はこれほど真面目に(?)散布する農家はほぼ無いといってよいでしょう。
おそらく一般農家は一番右に記した、●か▲位の回数を散布していると思います。

まぁ実際、今の政府流通米ではこれ位の農薬を散布しないと一等米にはなりません。
政府が掲げる、良質米生産というのは見た目が綺麗、米粒が大きい
のが条件です。だから我が農園では、JAや今は無き食料事務所の検査は受けません。
検査というのは、あくまで消費者の安全や農業者の健康、
または米がいったい何処の誰に作られたか
わかる為にするべき物だと思います。

政府が言う、トレーサビリティーはなんら根拠も無く、
安全でもなく経費と時間の無駄遣いでしかありません。

我が家のお米はコシヒカリです。しかし政府米の検査印が無い為
福井池田米とも新米ともコシヒカリとも表示してはいけないそうです。
いったい誰のための法律なのか?
流通過程が儲かる為の法律なのです。

しかし、安定した生産量と安定した流通が無ければ安定した生活が
農家には営む事ができません。
日本の自給率や農業の存続も非常に危険という事です。
我が家も例外ではありません。昨年のような異常気象の時は、
もしかしたら農薬を使うかもしれません。
そのときはページで必ず公表する事が一番大切なトレーサビリティーだと思っています。

そのあたりをご理解いただき、農産物の購入を考えていただきたいと思います。
私達もまた、毎年新しい技術や安全や安心について考えていきます。

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