何気なく生活していると、私達はヒトという動物であることを忘れています。
人間、特に日本人は、目で見ておしいそうだと思い、頭で考えて食べています。牛が草を食べて、大きい魚が小さい魚を食べ、食物連鎖が成り立った頂点に人間がいます。
そのあたり前の食べ方が、崩れてきている現代の食生活を考えてみました。
 食生活の革命
文明開化により、寒冷なヨーロッパの食文化が、日本に入ってきました。高カロリーで高たんぱくの栄養学で育った西欧の人達は、スラッと背が高く日本人の憧れでした。この体格に追いつくように、動物性たんぱく質が重視され、穀物が軽視されるようになりました。戦後、給食では、パン食に牛乳、「お米を食べるとバカになる」などと言われ、それまでの日本の食生活は、だんだん否定されるようになってしまったのです。
 ドイツの栄養学
西欧の寒冷地では、野菜が作られにくいので、必然的に羊や牛などから乳をとり、長年乳を飲む乳食文化圏になっています。エスキモーの人達は、全く野菜が摂れないので、肉食で生活をしています。何千年もその文化で生活しているので、身体もそれに適した身体(内臓)になっています。日本は、四季があり、季節ごとにおいしい野菜がとれ、海に囲まれているので魚も豊富にあります。西欧の人は長年牛乳を飲んでいるので、牛乳を分解する酵素を持ち合わせていますが、日本人は離乳するとその酵素は持たなくなります。
栄養素を見て、見た目の体格は立派になりましたが、腸の長さや消化酵素までは50年ほどで、変化する訳がないのです。西欧の人の身体(内臓)には、なかなかなれるものではないのです。

北緯50度のドイツの栄養学が、北緯35度の日本に入ってきましたが、無理がでてきて、生活習慣病などの現代病が増えたと思われます。
 動物としてのヒト
文化が発展しても、人間がヒトという動物であることは代えられません。歯が32本で咀嚼能力があり、消化酵素ではアミラーゼ活性が高い。などのことは、ヒトはでんぷんを食べる事に適している事を示します。でんぷんは、イモ類穀類が中心です。その昔、食料自給率が100%だった頃、ヒトとして穀物中心の食生活が営まれていました。その結果、今のような生活習慣病などという、病気もなく、人々は健康で丈夫だったのですね。
ごはんを食べたら太る。とよく言われますが、太る原因は、油脂糖分の採り過ぎにあるのでは、ないかと思います。実際、私がごはん中心で油脂や糖分を抜いていた時は、今よりも3キロほど体重は少なかったです。(^_^;)
 ごはんは2倍〜3倍、おかずは半分〜3分の1に
みなさんはごはんを1日何杯食べられるでしょう?ひと昔前までは、ひとり1日2合以上食べていたと言われます。お茶碗にすると、3杯以上です。現代では、パンや麺類で済ます事も多くなっているので、1日160g(1合程)しか食べない人が多いようです。高たんぱく高カロリーのつけが、生活習慣病やアトピーアレルギーという形ででてきています。カルシウムを摂りましょう。と牛乳をせっせと飲んでいるはずの現代人に骨折が多いのは、変だと思いませんか?母が小さかった頃は、実だくさんのお味噌汁や煮物を作り、ひとつの鍋でおかずはできたそうです。今、ひとつのおかずだけだと、「これだけ?」と言われますよね。栄養素にとらわれることなく、ごはんをたくさん食べ、ほんとうの健康を維持したいものです。てっとり早いのが、ごはんを2倍、おかずを半分。です。
参考文献 梅崎和子 「アトピーアレルギー料理BOOK」
              「陰陽調和料理で健康」
       島田彰夫 「動物としてのヒトを見つめる」
              「食と健康を地理からみると」
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