私たちが作っています

長尾と珈琲 スタッフ

大阪から移住して25年。

長男のアトピーをきっかけに食を見直し、生活を見直し、自分で作るのが一番安全だ~!と気づき、福井の田舎にやってきました。

長男は生まれてすぐからひどいアトピー。ひどい時は、ほっぺもグジュグジュと汁が噴き出るほどで、かわいそうで写真もろくに撮れず、ただ除去食を続けていた日々。一日中台所に立ち、毎日疲れ果てていた頃に「陰陽調和料理」に出会い、日本人はご飯と魚と野菜、その土地で採れたものを食べるのが基本だと知りました。

野菜も有機の物にし、調味料も無添加、ご飯:野菜:魚(肉)を5:2:1の割合で食べる。

これが日本人に合った食べ方だとわかり、実践することで、みるみるうちに長男は回復し、半年ほどでキレイな肌になりました。そんな食事を続けて生まれた次男は、びっくりするほど綺麗な肌の赤ん坊。食事の大切さを身をもって知ることとなりました。

大阪時代、有機食品会社にパートに行っていて、そこの食品で生活していたけど、当時の我が家の家計にはとても厳しく、それなら自分で作るのが一番安全で一番安心、そして安い!のではないかと思ったのです。

そして、1997年阪神淡路大震災で被災した春、背中を押されるように福井の田舎に越してきたのです。

それから25年。山あり谷あり・・・イヤ、谷を這ってばかりの生活だったけど、なんとか地域の人たちとも交われるようになり、子供も大きくなって、老後も考えないといけない初老の夫婦になりました。そんな時、長年、雪下ろしをさせていただいていた蔵つきの古民家を使わないかというお話をいただき、在阪時、珈琲専門店の雇われ店長だったオットの夢を叶えるため、2018年3月に蔵カフェをオープンさせることもできました。

平日は田んぼで汗を流し、土日はカフェで珈琲を淹れる。

珈琲豆を焙煎するのに選別していると、大豆や黒豆を選別しているのと同じに思えてきます。海外の珈琲農家も私たちと同じ農家。大切に作物を作っているはず。ならば大事に選別して焙煎して、美味しくお客様の飲んでいただけるよう、最大の努力をしよう。

そう思いながら、日々焙煎をし、丁寧に珈琲も淹れています。もちろん米作りも手を抜くことなく丁寧に。




田んぼとカフェと休みのない毎日ですが、充実した50代。楽しく美味しく暮らしています。